jijimairo0816のブログ

ある日、突然に精神病院へ入院させられた先で出会ったのは三番目の結婚相手でした。周りに反対され、けなされても私は彼と一緒に生きていきたいです。

突然のプロポーズ

突然のプロポーズは付き合ってから3ヶ月も経たないうちにされた。


二度とも結婚で辛い思いをしていたので、プロポーズされた時の気持ちは は? という感じだった。


なんせ、15歳も年下の青年が私に一生、一緒にいて下さいと言われても先に老いて死んでいく私で良いのか?と真面目に考えてしまった。


彼はその後はあまりしつこく私からの答えを聞かなかった。


彼には彼の事情もあった。


家族を含む病院からの拘束があるなかで、自由な生き方を選択出来なかった。


彼自身が自由の身にならなければ私との関係をどうにかしようなんて無理だった。


だから私達はいつもこっそり会っていた。隠し持っていた携帯電話で毎日、連絡を取り合っていた。


私にとっても、彼にとっても辛い日々だった。信じられない話だが、彼は一切恋愛禁止で見つかれば即入院させられるからだった。


交際1年が経った頃、彼と私に試練がきた。

彼が5年以上前にあった負債がいきなりやってきた。

当時は入院していたので支払うことも出来なかったのにも関わらず、彼の両親は支払わなかったのだ。

負債は利息を沢山つけてやってきた。


私達は一緒になるべく、彼の逃亡を計画し始めた。


その頃に彼からのプロポーズをOKしていたんだと思います。

初めてのデート

彼との待ち合わせは駅の改札横だった。

懐かしい背の高い男性が緊張した面持ちで立っていた。


朝早くから私の地元に来てくれたことが何より嬉しかった。が、とても恥ずかしい気持ちになった。


時間が約束の時になって、彼の元へ走った。

彼に近づき、名前を呼ぶと私に気づいてくれた。


それから喫茶店へ行き、近況報告的な話をした。彼は退院後も自宅に帰る事を許されず

デイ・ケアなどの福祉サービスを利用していることを教えてくれた。

以前はアルバイトの経験があることや、社会人として働きたいと言った。

私は精神障害を持っていても、一人暮らしで自由に暮らしているのが羨ましいと言われた時、少し悲しかった。


彼には病院や両親が決めた方針で生きていかなければならないことや私は医療保護という

本人が望まなくても家族によって入院させられたとの事から入院の同意書にサインした娘とは関係に亀裂が入った。

その娘は遠い実家に身を寄せていた。

そんなそれぞれの立場が悲しかった。

そして…私を羨ましいという彼を私でしてあげれる事はないかな?と思った。


あっという間に夕方になって、帰らないといけないと彼は言った。

住んでいるところはグループホームではないが、帰宅が遅くなるとうるさいからと。


寂しかったが、帰宅したら電話するからね と私を抱きしめてくれた。


駅の改札まで一緒に行き、別れた。何度も繰り返し手を振ってくれた。


私は完全に彼に対して恋に落ちてしまった。


夜、またいつもの様に電話をくれた。彼は

会えて嬉しかったし、これからも会って欲しいなと言ったので、私も久しぶりに元気そうで良かった、うん!また会おうねと答えた。


少し気を使ってしまったせいか、早めに服薬を済ませ休んだ。


初めてのデートは華美なものではなかったが

私の脳裏に今でも焼き付いている。

懐かしい声に浮かれる私

退院してから一人の生活が始まった。

まだ秋なのに、身体がだるくて仕方ないのと

何故、入院させられたのかと怒りが込み上げる毎日を送っていた。


主人が亡くなってから禁煙していたのに、また煙草を吸うようになったことに更にイライラしていた。


そんな時、携帯の着信があった。非通知だったので彼だと直ぐにわかった。


もしもし?僕やで。元気にしてる? 本当に連絡がきたことに驚いたのと、また声が聞けたことが何より嬉しかった。

うん。元気にしてるよ。大丈夫?と答えた。

彼は時間がなさそうに 公衆電話からだからテレフォンカードが少ないからごめん と謝ってくれた。そして最後に また電話してもいい?と聞いたので、 うん。 と答えて切った。


それから毎日、電話をくれるようになった。

彼からの電話を待つ私がいた。


私たちの交際はこうやって始まった。


その月末に彼は退院した。退院した2日目、初めてのデートをすることになった。